NTTデータは、「CEATEC JAPAN 2017」(2017年10月3〜6日、幕張メッセ)のNTTグループブースで、実際のプロ野球選手が投球した球筋を体感できる"VRスポーツトレーニングシステム"を体験展示した。
「CEATEC JAPAN 2017」(2017年10月3〜6日、幕張メッセ)では、多くの出展社がVR(仮想現実)を活用した展示物を用意し、来場者の注目を集めている。その中でも、NTTデータが開発した、実際のプロ野球選手が投球した球筋を体感できる"VRスポーツトレーニングシステム"は、多くの来場者の関心を引いていた。NTTグループブースで体験可能だ。
VRスポーツトレーニングシステムは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、バットを模擬したセンサーデバイス、これらを制御するPCで構成されている。球筋を決める初速度、加速度、回転方向などの投球データは実際のプロ野球選手の投球をセンシングして取得している。取得した投球データを基にCG処理を行い、ボールの軌跡と投球映像を全周囲映像に合成し、HMDに表示する。
NTTデータの担当者は、球筋を違和感が生じないよう仮想空間に再現するには「数年の開発期間が必要だった」という。
投球データからボール軌跡を再現する軌道計算アルゴリズムと、投球映像とボール軌跡を全周囲映像に正しい位置で合成する技術を組み合わせ「スポーツ一人称視点合成技術」として、応用を模索。既にプロ球団の東北楽天ゴールデンイーグルスが打撃練習に活用しており、サッカーやテニスなどのスポーツでもイメージトレーニングやコーチングに応用できるとしている。2020年東京オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナーでもあるNTTグループは「この技術で日本のスポーツ界に貢献できれば」と抱負を示した。
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