ルネサスがMaximと買収交渉との報道、ルネサスは否定 : 米メディアが報道
ルネサス エレクトロニクスが米Maxim Integrated Productsを買収する交渉に入ったと、米メディアが報じた。ルネサスは「そのような事実はない」と即座に否定している。
米放送局のCNBCは2018年1月29日(現地時間)、ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)が米Maxim Integrated Productsを買収する交渉に入ったと報じた(参考:CNBC )。買収額は200億米ドル(約2.2兆円)に上るとしている。
これを受けてルネサスは2018年1月30日、「本件は当社が発表したものではなく、そのような事実もない」と即座に否定した。
ルネサスは同日、東京都内で「R-IN Consortium Forum 2018」を開催している。ルネサス 執行役員常務の横田善和氏は同イベントで、ルネサスが手掛ける産業分野の戦略について複数のメディアに対し会見を行ったが、その際、今回の報道について「当社の発表ではなく、そのような事実はない。困惑している」とコメントした。
ルネサスは旧Intersilの買収を2017年2月に完了したが、両社がまだ交渉段階だった時期に、MaximもIntersilに対抗買収を仕掛ける動きがあると報じられたこともあった(関連記事:「ルネサスにMaximが対抗? インターシル買収で 」)。
業界秩序が崩れ始めた2017年 ――座談会編1
毎回、調査会社IHS Markit Technologyのアナリストがエレクトロニクス産業の未来を予測する本連載。今回から数回にわたり、アナリスト5人による2018年を予測する座談会の模様を紹介する。まずは、2018年を占うために、2017年を振り返ってもらった。
半導体業界のM&A、2017年は大幅減少
IC Insightsによると、2017年における半導体業界のM&Aは過去2年に比べて大幅に減少したという。買収額が10億米ドルを超えたものは、東芝メモリとCaviumの2件だけだった。
Intersilの社名を変更し、ルネサスブランドに統一へ
ルネサス エレクトロニクスは2017年10月27日、子会社であるIntersil(インターシル)の社名を2018年1月1日付で「Renesas Electronics America」に変更すると発表した。
千載一遇のチャンスだったルネサスのIntersil買収
ルネサス エレクトロニクスは2016年9月13日、米国の半導体メーカーであるIntersil(インターシル)を32億1900万米ドル(約3274億円)で買収すると発表した。同日、ルネサスは都内で記者会見を開き、社長兼CEOの呉文精氏らが登壇。買収の狙いや、見込めるシナジーについて説明した。
Qualcommを諦めないBroadcom、敵対的買収を開始
Broadcomの買収提案を即座に拒否したQualcommに対し、Broadcomが敵対的買収を仕掛け始めた。次の山場は2018年3月6日に開催されるQualcommの株主総会になりそうだ。
BroadcomによるQualcomm買収は実現するのか
Qualcommに大型買収を持ちかけたBroadcomだが、Qualcommはこれを拒絶した。ただ、今後もこの買収話は浮上する可能性がある。
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