三菱電機は、大容量高速光ファイバー通信機器向けに、伝送速度400Gビット/秒を実現した小型送信モジュールを開発した。
三菱電機は2018年3月、大容量高速光ファイバー通信機器向けに、伝送速度400Gビット/秒を実現した小型送信モジュールを開発したと発表した。4月よりサンプル出荷を始める。データセンターなどに設置された光ファイバー通信機器の高速伝送や大容量化に対応する。
新製品は短波長を利用した送信用光デバイス(TOSA)「FU-402REA-41」と、長波長を利用したTOSA「FU-402REA-42」の2製品からなる。これらのTOSAを組み合わせることで、8波長の多重伝送を行うことができる。変調方式はPAM4(4値パルス振幅変調)を採用しており、8波長で伝送速度400Gビット/秒を実現した。
光源には消光比が6dB(代表値)、平均光出力が0dBm(代表値)のEML(変調器集積半導体レーザー)素子を採用。これによって、10kmの長距離伝送を可能とした。消費電力は最大2W、外形寸法(フレキシブル基板部を除く)は、6.5×25.0×5.4mmである。
なお、イーサネット標準規格「IEEE 400GBASE-LR8」にも適合した。「短波長用と長波長用のTOSA2個を用いて、この規格に適合したのは業界で初めて」(同社)という。
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