シャープでは、三原色全ての半導体レーザーを扱う利点を生かし、赤、緑、青の半導体レーザーを組み合わせたレーザーモジュールの開発、提供も行い、レーザーディスプレイ市場の創出を目指していく方針。監視カメラなどに向けては、赤外半導体レーザーによるセンシング機能を付加したレーザーモジュールなども展開していく計画だ。
田中氏は「緑色は、赤色よりも人の目に明るく、鮮やかに見える色。従来、赤色半導体レーザーを使用している用途の一部で、緑色半導体レーザーに置き換える需要も出てきている。緑色半導体レーザー単体での需要拡大にも期待している」とした。

左=30mW出力、波長515nmの従来品のレーザー(左側)と、光出力を30mWに抑えた波長520nmの新レーザー(右側)との比較デモ。同じ光出力ながら、右側の新製品レーザーの光の方が明らかに明るく見えた / 右=右側の新レーザーの光出力を130mWに高めた様子 (クリックで拡大)新しい緑色半導体レーザーは、直径3.8mmと直径5.6mmの2種類のTO-CANパッケージを用意し、価格はいずれのパッケージも1万800円(税込)となっている。サンプル出荷は、2018年8月上旬を予定し、月産50万個を計画している。
なお、シャープでは、引き続き、緑色半導体レーザーの高出力化および、長波長化を目指した開発を行い、順次製品化を進めていくとしている。
“3色のレーザー”で新市場攻略を狙うシャープ
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