「Alexa」が車内で利用可能に、AmazonがSDK提供 : クルマの中でも音声で操作
Amazonは、音声アシスタント機能「Amazon Alexa」を車載インフォテインメントシステムに搭載するためのソフトウェア開発キット「Alexa Auto SDK」の提供を始めた。
Amazonは2018年8月、音声アシスタント機能「Amazon Alexa」を車載インフォテインメントシステムに搭載するためのソフトウェア開発キット「Alexa Auto SDK」の提供を始めた。
Alexa Auto SDKは、音声認識や音声合成を始め、Amazon Musicなどのメディアストリーミング利用、スマートホーム機器の制御、Kindle本の読み上げ、天気や各種情報の通知/確認、近くの店舗やコンビニエンスストア情報、映画の上映時間検索といった機能を、車載インフォテインメントシステムへ容易に組み込むためのツールである。日本特有の仕様に対応する機能もサポートしている。
SDKには、車両からAlexaクラウドサービスを利用するためのソースコードと関数ライブラリーが含まれる。サンプルのアプリケーション、ビルドスクリプト、シーケンス図、ドキュメントなども用意した。サポートするOSは「Android」と「QNX」で、プロセッサアーキテクチャは「Arm」と「x86」である。
Alexa Auto SDKのアーキテクチャ概要 (クリックで拡大) 出典:Amazon
さらに今後は、コミュニケーション機能も提供する予定だ。これにより、Alexaを搭載する車載インフォテインメントシステムを利用し、他のAlexa搭載機器やスマートフォン上のAlexaアプリケーションと、ビデオや音声通話、メッセージの送信などを行ったりすることが可能となる。
この他、Alexa音声サービスを利用して、ナビゲーションシステムに対する目的地の設定や指定した場所をキャンセルする機能などもサポートする予定である。
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