日本航空電子工業は、「CEATEC JAPAN 2018」で、USB Type-Cに準拠した防水タイプのレセプタクルコネクター「DX07シリーズ」などを紹介した。
日本航空電子工業は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、千葉・幕張メッセ)で、USB Type-Cに準拠した防水タイプのレセプタクルコネクター「DX07シリーズ」などを紹介した。
新製品は、インサートモールドによる独自構造を採用した。このため、リフロー後でも電子機器の防水性能を示すIPX8(浸水1.5m、30分)に対応する。従来の防水コネクター(IPX7以上)は、ポッティングによる止水を行うのが一般的である。この場合だと、基板実装時のリフロー工程などで加熱されると、境界面に微小な隙間が生じ、そこから水漏れを引き起こす可能性もあったという。
今回開発した防水タイプのDX07シリーズは、止水構造にポッティングを用いず、インサートモールドのみで実現したという。これによって樹脂の密着性が向上し、防水性能を高めた。同時に、新開発の撥水材料の応用や表面制御技術を活用することで、表面の撥水性能も改善した。シェルタイプは「ロングシェル」と「ショートシェル」を用意しており、機器設計の自由度を高めた。定格電流は最大5A、定格電圧は20Vである。
同社は、これまでより高い防水性能が要求されるスマートフォンやタブレット、防水スピーカーなどの用途に向けて提案する。
ブースでは、表面実装部品タイプの高性能アンテナも注目を集めていた。NECが開発したμSR(スプリットリング)アンテナ技術と、日本航空電子工業の精密加工技術を融合させた製品である。
アンテナ放射光率(アンテナ性能)は90%以上と極めて高い。このため、従来アンテナに比べて30%以上も通信エリアを拡大できるという。基板実装時に設置場所の制約も少なく、基板設計の自由度を高めた。
今回は、外形寸法が11.5×6.9mmの2.4GHz帯向けと、6.7×3.8mmの5.9GHz帯向けを用意した。開発したアンテナ技術で対応する周波数帯としては、主に920MHz帯から6GHz帯までを考えているという。
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