2018年も終わりに近づき、2019年に向けてさまざまな予測が飛び交かっている。Armは、2019年にIoT(モノのインターネット)分野の予測について同社の見解を示した。また、エンドユーザーがIoTやAI(人工知能)をどう捉えているかを把握するために消費者調査を実施したという。
2018年も終わりに近づき、2019年に向けてさまざまな予測が飛び交かっている。Armは、2019年にIoT(モノのインターネット)分野の予測について同社の見解を示した。また、エンドユーザーがIoTやAI(人工知能)をどう捉えているかを把握するために消費者調査を実施したという。
IoTについて、Armは次のように予測している。
・インテリジェントホームが主流に
消費者が一般家庭向けブランドからIoT対応の家庭用製品を購入できる機会が増える。大手家電ブランドや白物家電に限られていたIoT対応が、照明機器や冷暖房器具にも広がり、日常的な家事の自動化や効率化が進むと予想される。
・どこにでも配達が可能に
配達のオプションがより増える。スマートフォンとGPSの位置データを組み合わせ、低価格のセンサーの導入を増やすことで、アセットトラッキングなどが可能になり、自宅やオフィスなど固定の施設だけでなく、顧客がどこにいても配達できるようになる。
・医療サービスの充実
病院にセンサーを配備してコネクティビティを向上させることで、病院職員が機器の場所や発注状況をリアルタイムに把握することができるようになる。その結果、重要な医療機器を探す時間が短縮され、患者により良いサービスを提供できるようになる。
・スマートシティーの実現で、収益や市民生活が向上
スマートシティーは、コンピュータビジョンや機械学習などの高度な技術を駆使して、コスト削減(LEDライトの使用や廃棄物管理の改善など)だけでなく、市民生活や収益の改善(信号無視の検出や犯罪捜査、Wi-Fiスポット/セルラーサービスの拡張、情報の拡散など)をもたらす。
・効率化の進むスマートビルディング
スマートビルディングでは、スマートシティー同様、位置検出やコンピュータビジョン、機械学習などの高度な技術を駆使して、スペースの最適化や安全性およびセキュリティ確保のための異物検出、経路案内、アセットトラッキングがさらに充実される。
Armはこの予測のほかに、2000人の消費者を対象に実施した世界規模の調査(調査会社のNorthstar Research Partnersが担当)によって明らかになった2018年の技術動向と2019年の消費者マインドについても発表した。
過去12カ月間は、新しい技術の採用が全般的に増加した。回答者の66%が「2018年は、これらの技術がより生活に浸透した」と回答し、「これらの技術の重要性は1年前より低下した」と回答したのはわずか3%だった。また、多くの回答者が、次の12カ月間でAIがさらに浸透すると回答した。回答者の92%が、「AIは、現在よりもさらに普及する」とみていることが分かった。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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