ルネサス1〜3月、実需減に在庫調整加わり大幅減収:前年同期比19%減収(2/2 ページ)
同社は、実需減や在庫の積み上がりを受けて、5月のゴールデンウィークおよび、8月の夏季休暇期間に合わせた工場の生産停止期間の延長を検討してきた。検討を開始した2019年3月当初には、半導体需要が急速に減少することも想定し、最大2カ月の生産停止を想定した検討も実施していたが、足元の需要動向などから「5月の生産停止規模は当初想定した最大期間の3〜4割程度の生産停止にとどめた」とし、パワーディスクリートを生産する6インチウエハーライン、8インチウエハーラインで10日程度の生産停止を実施した模様で、マイコンなどを生産する一部製造ラインは生産を継続したという。
前工程稼働率の推移 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス
8月の夏季休暇時期での生産中止期間延長についても「検討を進めている」(柴田氏)としながらも、5月の生産中止期間よりも短くなるとの見通しも示した。
2019年度第2四半期の売上高は、1850億円(前年同期比9.0%減)から1930億円(同5.1%減)の範囲を予想。在庫調整影響が減少するとともに、2019年3月末に買収が完了したIDTの業績貢献もあり、第1四半期よりも減収幅を大きく改善するとしている。
2019年度第2四半期業績予想 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス
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ルネサス エレクトロニクスは2019年2月8日、2018年12月期決算を発表した。2018年12月期通期業績(Non-GAAPベース)は、売上高7574億円(前年比3.1%減)、営業利益1106億円(同13.7%減)となり、減収減益となった。
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ルネサス エレクトロニクスは2019年4月以後に工場を停止する計画だという。2018年第4四半期までのルネサスの業績を見る限り、「中国や米国での需要減少」や「自動車や産業用ロボットの半導体需要の減少」では、前代未聞の工場停止を説明できない。もし、工場を止めた場合、再立ち上げにどのような労力が必要となるかを示し、いかなる事情があろうとも工場を止めるべきではない。
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