ルネサス エレクトロニクスは2019年5月14日、2019年12月期(2019年度)第1四半期(1〜3月)業績および、2019年度第2四半期(4〜6月)業績見通しを発表した(業績はいずれもNon-GAAPベース)。2019年度第1四半期は、実需の減少に加え、流通在庫調整の影響により、売上高は前年同期比19%減の1503億円と大きく落ち込んだ。
ルネサス エレクトロニクスは2019年5月14日、2019年12月期(2019年度)第1四半期(1〜3月)業績および、2019年度第2四半期(4〜6月)業績見通しを発表した(業績はいずれもNon-GAAPベース)。2019年度第1四半期は、実需の減少に加え、流通在庫調整の影響により、売上高は前年同期比19%減の1503億円と大きく落ち込んだ。
2019年度第1四半期の営業利益も、実需の減少、在庫調整に伴う、売り上げ減、工場稼働率の低下などから、前年同期よりも229億円減少し、72億円だった。その結果、営業利益率は4.8%に悪化。売上総利益率についても39.0%で40%を割り込んだ。
第1四半期の減収について、同社執行役員常務兼最高財務責任者(CFO)の柴田英利氏は、「前年同期に比べた減収のうち、約6割が実需の減少に伴うもので、残りは、販売チャネルの在庫調整を行った影響によるもの」と説明した。
第1四半期における用途別半導体製品売上高は、自動車向け製品が834億円(前年同期比9.7%減)、産業向け製品が318億円(同37.5%減)、ブロードベース製品が301億円(同21.0%減)といずれも減収になった。「特に産業向けは、流通在庫調整の影響が大きかった。逆に自動車向けは在庫調整影響が小さく、減収幅は小さかった」(柴田氏)とする。
業績に影響を及ぼしている在庫の調整状況について、柴田氏は「自社在庫は、2018年末までにおおむね終えている。流通在庫については現在、ファクトリーオートメーション分野向けを除いて、在庫調整をほぼ終えており、一部の用途向け製品では、在庫を積み増しする必要が生じている。第2四半期業績には在庫調整影響が残るが、第3四半期は解消するだろう」と述べた。
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