ソニー、監視用途向け4K解像度イメージセンサー : 画像認識と低照度性能を両立
ソニーは、4K解像度のCMOSイメージセンサーとして、セキュリティカメラに向けた2製品を発表した。
セキュリティカメラ向け4K解像度CMOSイメージセンサーの外観 出典:ソニー
ソニーは2019年6月、4K解像度のCMOSイメージセンサーとして、セキュリティカメラに向けた2製品を発表した。低照度の利用環境でも高い画像認識や検知が可能であり、防犯や交通監視システムなどの用途に提案する。
新製品の1つは、低ノイズ回路を搭載した積層型構造のCMOSイメージセンサー「IMX415」である。イメージサイズが1/2.8型(対角6.43mm)と小型でありながら、画素サイズを1.45μm角に微細化することで、4K解像度(有効画素数3864×2192画素)を実現した。
独自の高感度技術や低ノイズ技術を活用することで、低照度における性能を従来のCMOSイメージセンサーに比べ1.5倍も向上したという。パッケージは外形寸法が12.0×9.3mmのセラミックLGAで供給する。サンプル価格は2500円である。
左がIMX415で撮影した画像の一例、右は従来CMOSイメージセンサーで撮影した画像 出典:ソニー
もう1つは、イメージサイズが1/1.2型(対角12.86mm)の裏面照射型CMOSイメージセンサー「IMX485」である。画素サイズは2.9μm角で、最新の画素技術を用いることにより低ノイズを実現した。従来のセキュリティカメラ向けCMOSイメージセンサーに比べて、低照度性能は3.3倍に高めたという。このため、暗い場所での撮影も、より正確な物体検知を可能にした。
パッケージは外形寸法が20.0×16.8mmのセラミックLGAで供給する。サンプル価格は1万円で、ハイエンドの4K対応セキュリティカメラなどに提案していく。
IMX485で撮影した画像の一例 出典:ソニー
ソニー、イメージセンサー需要拡大で設備投資増額
ソニーは2019年5月21日、東京都内で、2019年度の経営方針説明会を開催した。同社社長兼CEOの吉田憲一郎氏は、CMOSイメージセンサー事業について、「今後数年の増産投資が必要だ。生産設備は陳腐化しにくく、長期的に投資リターンは高い」と説明。2020年度までの3年間の設備投資を従来の1兆円から、1兆1000億〜1兆2000億円に増額することを明かした。また、3年間累計の金融分野を除く営業キャッシュフロー目標を2兆円から2兆2000億円以上に増額することも発表した。
ソニー、車載向け540万画素CMOSイメージセンサー
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4800万画素に到達、ソニーのスマホ向けイメージセンサー
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多眼化が進むスマホ、イメージセンサー市場はレッドオーシャンに?
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