さらに、2019年度版ロードマップで注目すべき点を4点ほど、挙げていた。最初は、どのようなテーマを取り上げたか、である。前回で説明したように、ロードマップの本文は第2章の「注目される市場と電子機器群」、第3章の「電子デバイスパッケージ」、第4章の「電子部品」、第5章の「プリント配線板」、第6章の「実装設備」で構成されている。
ここで重要なのは、第2章の「注目される市場と電子機器群」で「何を」テーマとするかである。2019年度版ロードマップでは、「情報通信」「メディカル・ライフサイエンス(医療・生命科学)」「モビリティ(自動車)」「新市場・新材料・新技術」を取り上げた。これが1点目だ。そして2点目は、これらの分野について市場や応用(アプリケーション)、実装関連の技術動向、技術的課題を深掘りしたことである。
3点目は、外部有識者の情報を活用すること。4名の有識者を挙げていた。4点目は、先端技術動向と海外動向の調査活動である。海外調査や意見交換会、外部団体との交流会などを実施した。これらの活動が、ロードマップの内容に反映されている。
次回からは、完成報告会で「注目される市場と電子機器群」に関する部分をご紹介していく予定である。
(次回に続く)
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