アナログ・デバイセズ(ADI)は、第2回名古屋カーエレクトロニクス技術展(ポートメッセなごや/2019年9月18〜20日)で、同社の提唱する車載オーディオバス「A2B」技術や車載カメラバス「C2B」技術などに関する展示を実施。NTTドコモなどと共同で開発した快適な車内コミュニケーションが体験できるデモカーも用意していた。
アナログ・デバイセズ(ADI)は、第2回名古屋カーエレクトロニクス技術展(ポートメッセなごや/2019年9月18〜20日)で、同社の提唱する車載オーディオバス「A2B」技術や車載カメラバス「C2B」技術などに関する展示を実施。NTTドコモなどと共同で開発した快適な車内コミュニケーションが体験できるデモカーも用意していた。
A2B技術は、A2B対応トランシーバーICを用いることで、UTPケーブル1本でマルチチャンネルのオーディオ信号や制御信号をクロックや電源とともに伝送、供給することを可能にしたもの。データ転送速度は50Mビット/秒で、遅延時間は約40マイクロ秒と、高速低遅延を実現。最大10ノードまでデイジーチェーンを構成することができる。また、EMC(電磁両立性)やEMI(電磁妨害)、ESD(静電気放電)などのオートモーティブスタンダードもクリアしている。
展示されていたデモカーは、A2B技術とNTTドコモのインテリジェントマイクなどを応用したシステムを搭載しており、3列シートの広い車内のそれぞれの座席部分に設置されたマイクによって声を収音。どの座席の搭乗者が話しているかをビームフォーミングで特定したうえで、車内の音楽やノイズをキャンセルし、低遅延かつ違和感のない会話を行うことができた。さらに、搭乗者の声を正しく認識して、音楽を流したり、車内の照明の色を変えたりといった制御も行うことができた。
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