C2B技術は、C2B対応トランスミッター、レシーバーICを用いることで、UTPケーブル1本で毎秒60フレームの720p(60Hz)または、毎秒30フレームの1080p(30Hz)のHD画像を伝送できる技術であり、「システムコストを上げずに高画質低遅延のビデオを転送することができる」という。
こちらも、EMCやEMI、ESDなどのオートモーティブスタンダードをクリアしている。ケーブル長最大30mに対応可能で、映像信号だけでなく制御信号も伝送できるという。映像は非圧縮で伝送するため、低遅延を実現している。説明担当者は、「当社が培ってきたビデオプロセッサの技術をリファインして実現したもので、実績ある回路構成を利用しているので品質の高いものが提供できている」としている。
会場では、映像をHDMI経由で720pで表示したものと、いったんHDMIからC2B対応のトランシーバー、レシーバーを経由したうえで、再びHDMIを通じて720pで表示したものとを比較するデモを実施。説明担当者は、「遅延も画質も、デジタルと比較しても肉眼では区別がつかないレベルだ」と話していた。
このほか、同社とシャープタカヤ電子工業が共同開発した24GHzレーダーを活用した搭乗者のモニタリングシステムのデモも実施した。このレーダーモジュールは、測定距離範囲0.75〜107m、測角距離範囲±40度、電源電圧は5.0V、消費電流は0.7A。MIMO方式を採用することで、仮想的にRx素子数を増やして、方位分解能の向上を実現。独自の信号処理技術によって、角度や距離を正確に検出して表示することができる。デモでは、1つのモジュールで運転席、助手席搭乗者の有無や心拍数、呼吸を検知し色の変化や数値で表示していた。
【訂正】初出時、レーダーモジュールの仕様の記載に誤りがありました。お詫びして、訂正致します。(2019年10月8日午前9時35分/編集部)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.