今回は、次世代フラットパネルディスプレイのキーデバイスを解説する「2.5.2 マイクロLED」を取り上げる。マイクロLEDパネルの強みとは何だろうか。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第18回である。
本シリーズの第15回から、ロードマップ本体の第2章第5節に当たる「2.5 新技術・新材料・新市場」の概要を紹介している。「2.5 新技術・新材料・新市場」には、「2.5.1 サーマルマネジメント(熱管理)」と「2.5.2 マイクロLED」、それから「2.5.3 5G携帯電話システム」の3つ項目がある。前回までは、「2.5.1 サーマルマネジメント(熱管理)」の各パートを扱ってきた。今回は、次世代フラットパネルディスプレイ(平面パネルディスプレイ)のキーデバイスを解説する「2.5.2 マイクロLED」を扱う。
フラットパネルディスプレイ(平面ディスプレイ)技術は第1世代の液晶パネルから始まり、第2世代の有機EL(OLED)パネルがスマートフォンやテレビ受像機などに普及しつつある。液晶パネルと有機ELパネル(OLEDパネル)に続く、第3世代の平面ディスプレイ技術として注目を集めているのが、マイクロLED(Micro LEDあるいはμLEDとも呼ぶ)パネルだ。
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