太陽誘電、使用温度範囲を105℃まで向上:リチウムイオンキャパシター
太陽誘電は、シリンダー形リチウムイオンキャパシター「LITHOSION(リソシオン)」として、使用温度範囲を最大105℃に高めた新製品「LIC1840RH3R8107」の量産を始めた。
LIC1840RH3R8107の外観
太陽誘電は2020年1月、シリンダー形リチウムイオンキャパシター「LITHOSION(リソシオン)」として、使用温度範囲を最大105℃に高めた新製品「LIC1840RH3R8107」を追加し、2019年12月より量産を始めたと発表した。
新製品は公称容量100Fで、形状は直径18mm、長さは40mmである。同等の同社従来製品だと、使用電圧3.5Vの場合、対応できる上限温度は85℃であった。今回、材料を工夫するなどして使用可能な上限温度は105℃となり、従来に比べ20℃も向上させた。これによって、高温環境で用いられる機器の長寿命化が可能になるという。使用電圧が3.8Vの場合、使用上限温度は85℃である。
新製品は、サーバやドライブレコーダー、スマートメーターなどにおけるピークアシストや、バックアップの用途に向ける。サンプル価格は1800円。
- 太陽誘電、2021年度中に全固体電池を量産開始
太陽誘電は、全固体リチウムイオン二次電池(全固体電池)を開発した。2020年度中にサンプル出荷を始め、2021年度中に量産を開始する予定である。
- においセンサーと機械学習で「においの見える化」
太陽誘電は、「CEATEC 2019」で、「においセンサー」や「SMD型全固体リチウムイオン二次電池」などを参考展示した。
- 積層セラミックコンデンサーで最大厚み0.064mm
太陽誘電は、厚みが最大0.064mmと極めて薄い積層セラミックコンデンサー「AWC105BJ224M6」を発表した。スマートフォンなどのIC電源ライン用デカップリング用途に向ける。
- リコー、リチウムイオン二次電池を印刷で製造
リコーは、「nano tech 2019」で、インクジェット技術を用いてリチウムイオン二次電池を製造する技術などを紹介した。ウェアラブルデバイスなどに向けて自由な形状の電池を製造することができる。
- imec、エネルギー密度2倍の全固体電池を開発
ベルギーの研究開発機関imecは、ドイツ ベルリンで2019年6月17〜19日に開催された「European Electric Vehicle Batteries Summit 2019」において、全固体リチウム金属電池のエネルギー密度を、従来の2倍に高めることに成功したと発表した。現在、電池の試作用製造ラインを拡張しているという。これにより、電気自動車(EV)の長距離走行実現への道が開かれる。
- リフロー実装対応、SIIのMS系リチウム二次電池
セイコーインスツル(SII)は、リフローによる実装を可能としたマンガン−シリコン(MS)系リチウム二次電池2品種を開発した。
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