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積層セラミックコンデンサーで最大厚み0.064mm太陽誘電が実現

太陽誘電は、厚みが最大0.064mmと極めて薄い積層セラミックコンデンサー「AWC105BJ224M6」を発表した。スマートフォンなどのIC電源ライン用デカップリング用途に向ける。

» 2019年07月10日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

低背と低ESLを両立

 太陽誘電は2019年7月、厚みが最大0.064mmと極めて薄い積層セラミックコンデンサー「AWC105BJ224M6」を発表した。スマートフォンなどのIC電源ライン用デカップリング用途に向ける。

AWC105BJ224M6の外観。サイズは、0.6×1.0×0.064mm。

 スマートフォンやウェアラブル機器では、薄型化や多機能化、バッテリーの大容量化などが進み、実装部品のさらなる小型化や低背化が求められている。また、第5世代移動通信(5G)システムへの対応などから、プロセッサなど搭載するICの高速化が進んでいる。これらIC周辺には、低ESL(等価直列インダクタンス)のデカップリングコンデンサーを実装することが不可欠となっている。

 AWC105BJ224M6は、これらのニーズに対応して開発した。これまで培ってきたシート薄層技術をさらに高度化し、外部電極を長手方向に配置した。これにより、最大0.064mmの薄さと低ESLを実現した。定格電圧は4V、公称静電容量は0.22μF、静電容量許容差は±20%。温度特性はX5Rである。

 サンプル価格は1個20円。既に群馬県の玉村工場で量産を始めた。

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