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出光興産、次世代電池向け固体電解質を量産へ千葉事業所内に小型量産設備導入

出光興産は、全固体リチウムイオン電池向け固体電解質の小型量産設備を、同社千葉事業所内(千葉県市原市)に新設する。稼働は2021年第1四半期(1〜3月)の予定。

» 2020年02月20日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

全固体リチウムイオン電池の実用化を加速

 出光興産は2020年2月、全固体リチウムイオン電池向け固体電解質の小型量産設備を、同社千葉事業所内(千葉県市原市)に新設すると発表した。2021年第1四半期(1〜3月)に稼働の予定である。

 全固体リチウムイオン電池は、安全性に優れ高いエネルギー密度、長寿命といった特長を持つ。このため、次世代電池として注目され、電気自動車や家庭用蓄電池といった用途で早期実用化が求められている。

 全固体リチウムイオン電池を実現する上で、キーマテリアルとなるのが固体電解質である。出光興産は、硫化物系固体電解質を開発している。既に、高純度の硫化リチウム製造法を確立するなど、硫化リチウムを原料とする硫化物系固体電解質の開発で先行、保有する特許も数多いという。

試作した全固体リチウムイオン電池の外観 出典:出光興産

 これら蓄積してきた技術をベースに、全固体リチウムイオン電池向け固体電解質の実用化を進め、量産体制の構築やさらなる品質の向上、コストの削減に取り組む計画である。

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