電子情報技術産業協会(JEITA)AVC部会は、「AV&IT機器の世界需要動向〜2024年までの世界需要展望〜」を発表した。
電子情報技術産業協会(JEITA)AVC部会は2020年2月27日、AV&IT機器の主要品目における世界需要動向を発表した。この中で、国内におけるフラットパネルテレビの4K化率は2019年に半数を超え、2024年は70%台に達すると予測している。
JEITAのAVC部会は、外部機関が策定した2024年までの需要動向をベースに、関連会社へのアンケート調査やヒアリング調査を行い、「AV&IT機器世界需要動向〜2024年までの世界需要展望〜」として、調査結果をまとめている。この中から、「フラットパネルテレビ」と「PC」「ドライブレコーダー」について、その需要動向を発表した。
フラットパネルテレビの世界需要は、2020年に2億4455万台と見込む。前年に比べ1.4%の増加となる。買い替え需要に支えられた日本や、地上デジタル放送への完全移行に伴いASEAN地域での需要が拡大する。一方で、北米や西欧、中国は横ばいで推移する。
日本市場は2020年に616万台と見込む。前年に比べ26.2%の増加である。東京オリンピック・パラリンピックの開催が、4K対応テレビへの買い替えを刺激する。日本市場では、2019年に4K化率が半数を超えた。2024年は70.5%に達する見通しである。
PCの世界需要は、2019年に2億7290万台となった。2020年1月に「Windows7」のサポートが終了することもあって、前年比2.8%の増加となった。日本市場については消費増税などの要因も加わり、1480万台となった。前年に比べ35.2%も伸びた。これらの反動もあって、2020年は世界市場で1.8%減の2億6790万台、日本市場は同33.4%減の985万台と予測されている。
ドライブレコーダーは、製品の認知度が高まり、搭載車に対する保険商品の登場などもあって、世界的に需要が拡大する。2019年は世界需要が2536万台となり、前年に比べ13.2%増加した。このうち日本市場は480万台で、同35.1%の増加である。
2020年は全世界で2772万台の需要が見込まれている。前年比9.3%の増加となる。このうち日本市場は580万台で、同20.9%の増加と予測した。その後も需要は拡大し、2024年までの平均成長率は全世界で12.7%増と高い伸びが見込まれている。
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