東芝デバイス&ストレージは、Arm Cortex-Mコア搭載の32ビットマイコンとして、IoT(モノのインターネット)機器向けの製品群「TXZ+ファミリー」を新たに投入する。
東芝デバイス&ストレージは2020年3月、Arm Cortex-Mコア搭載の32ビットマイコンとして、IoT(モノのインターネット)機器向けの製品群「TXZ+ファミリー」を新たに投入すると発表した。第1弾の製品は2020年度第2四半期よりサンプル出荷を始める予定だ。
TXZ+ファミリーは、2つのクラスからなる。「アドバンスクラス」は、従来のTXZファミリーに比べて性能を一段と高めた製品。同社製マイコンで初めて40nmプロセスを採用した。Cortex-M4コアを搭載した「TXZ4A+シリーズ」と、Cortex-M3コアを搭載した「TXZ3A+シリーズ」を用意する。動作周波数は最大200MHzで、動作電流は従来品より約30%削減した。
「エントリークラス」は、搭載機能を絞り込みコストを抑えた。Cortex-M4コアを搭載した「TXZ4E+シリーズ」とCortex-M3コアを搭載した「TXZ3E+シリーズ」、そしてCortex-M0コアを搭載した「TXZ0E+シリーズ」の3シリーズを用意。子会社であるジャパンセミコンダクターの130nmプロセスを用いて量産する。書き込み消去耐性とデータ保持特性に優れたSONOS型フラッシュメモリを内蔵していることも大きな特長である。
同時に、独自のCPUコアを搭載した8ビットマイコン「TLCSファミリー」も新製品として「TLCS-870/C1Eシリーズ」を追加した。TXZ+ファミリーのエントリークラス製品と同様に、SONOS型フラッシュメモリを内蔵する。2020年3月末よりサンプル品の出荷を始める。
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