AIチップ「Edge TPU」搭載のAIモジュールを開発:村田製作所とGoogle
村田製作所とGoogleは、Googleの組み込みAIチップ「Edge TPU」を実装したエッジデバイス向けAIモジュール「Coral Accelerator Module」を開発した。2020年6月以降に、Google Coralウェブサイトより購入することができる。
Coral Accelerator Moduleの外観
村田製作所とGoogleは2020年3月、Googleの組み込みAI(人工知能)チップ「Edge TPU」を実装したエッジデバイス向けAIモジュール「Coral Accelerator Module」を開発したと発表した。2020年6月以降に、Google Coralウェブサイトより購入することが可能となる。
Coral Accelerator Moduleは、村田製作所が長年培ってきた高密度設計技術やモジュール化技術を活用した。これによりパッケージを小型化し、プリント基板設計の簡素化や高いノイズ抑制を実現した。また、Coral製品ファミリーを活用していく上で重要となる拡張性や互換性にも対応した。
Coral製品ファミリーは、エッジデバイスにAI処理機能を組み込むためのハードウェアコンポーネントやソフトウェアツール、コンパイル済みモデルのツールキットなどを用意している。AIモジュールもその1つで、製造システムやヘルスケア機器、農業システムなど、さまざまな用途に用いられるエッジデバイス上で、AI処理を容易に実現可能としていく。
- 新型コロナ「サプライチェーンに大きな影響の可能性」
村田製作所は2020年2月3日、東京都内で2020年3月期(2019年度)第3四半期の決算説明会を行った。説明会の中で、同社取締役上席執行役員企画管理本部経理・財務・企画グループ統括部長、南出雅範氏は、中国を中心に感染が拡大する新型コロナウイルスについて言及。「場合によってはサプライチェーンそれなりに大きな影響が出ることが考えられる」と危機感を示した。
- 村田製作所、中国の主要製造拠点の操業を2月10日に再開
村田製作所は2020年2月10日、同社の中国の各拠点について、新型コロナウイルス感染症の影響による操業状況を発表した。
- 村田製作所、ミライセンスを買収し完全子会社化
村田製作所は、3D触力覚技術を活用したハプティクスソリューション技術を提供するミライセンスを買収し、完全子会社とする。
- Turingを採用したMXM GPUモジュール、ADLINKが展示
エッジコンピューティング向けの組み込みボードやGPUモジュールなどを手掛けるADLINK Technology(以下、ADLINK)は「embedded world 2020」で、NVIDIAのTuringアーキテクチャに対応した「NVIDIA Embedded Quadro RTX GPU」を採用したMXM GPUモジュールを出展した。
- TED、巨大AIチップのCerebrasと代理店契約締結
東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は2019年12月19日、Cerebras Systems(セレブラスシステムズ/以下、Cerebras)と販売代理店契約を締結し、Cerebrasの超高速ディープラーニングシステムの受注を開始したと発表した。TEDでは今後3年間で、同システムの販売を中心にAI(人工知能)/ディープラーニング関連事業で売上高100億円程度を見込む。
- 量子化DNNエンジン搭載のAIチップを試作
ソシオネクストは、量子化DNN(ディープニューラルネットワーク)エンジンを搭載したAIチップを試作し、その動作や性能を確認した。高度なAI処理をエッジコンピュータ側で実行することが可能となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.