今回は、車載セーフティ用コネクタ(車載カメラ用コネクタを含む)の10年後に関し、コネクタメーカーに対してアンケート調査を実施した結果を説明する。10社が回答した。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第56回である。
本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」の概要を説明してきた。第4章「電子部品」は、「4.1 LCR部品」「4.2 EMC対策部品」「4.3 センサ」「4.4 コネクタ」「4.5 入出力デバイス」の5つの節に分かれる。
第53回からは「4.4 コネクタ」の概要をご紹介してきた。前回は、自動車用カメラ(車載カメラ)とそのコネクタを解説した。今回は、車載セーフティ用コネクタ(車載カメラ用コネクタを含む)の10年後に関し、コネクタメーカーに対してアンケート調査を実施した結果を説明する。回答企業数は10社である。
始めは10年後の市場の大きさに関する回答である。車載セーフティ用コネクタの市場は過去10年(2018年まで)に約10倍と非常に大きく伸びた。今後10年の成長はどのくらいになるかを質問した。
回答で最も多かったのは「10倍以上20倍未満」の6社、次いで多かったのは「20倍以上50倍未満」の3社である。10社中9社が過去10年を超える高い成長を予測していることが分かる。残りの1社は「10倍程度の伸び」と回答した。過去10年よりも低い「10倍未満」の伸びを予測した企業は1社もなかった。
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