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車載セーフティ用コネクタの10年後を予測する福田昭のデバイス通信(246) 2019年度版実装技術ロードマップ(56)(1/2 ページ)

今回は、車載セーフティ用コネクタ(車載カメラ用コネクタを含む)の10年後に関し、コネクタメーカーに対してアンケート調査を実施した結果を説明する。10社が回答した。

» 2020年05月26日 10時30分 公開
[福田昭EE Times Japan]

市場は今後10年で10倍以上の伸びを期待

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第56回である。

 本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」の概要を説明してきた。第4章「電子部品」は、「4.1 LCR部品」「4.2 EMC対策部品」「4.3 センサ」「4.4 コネクタ」「4.5 入出力デバイス」の5つの節に分かれる。

 第53回からは「4.4 コネクタ」の概要をご紹介してきた。前回は、自動車用カメラ(車載カメラ)とそのコネクタを解説した。今回は、車載セーフティ用コネクタ(車載カメラ用コネクタを含む)の10年後に関し、コネクタメーカーに対してアンケート調査を実施した結果を説明する。回答企業数は10社である。

2019年6月4日に東京で開催された「2019年度版 実装技術ロードマップ」完成報告会のプログラム。本シリーズの第31回から、第4章「電子部品」(プログラムの8番)の概要を紹介している。出典:JEITA(クリックで拡大)
第4章第4節「4.4 コネクタ」の目次詳細。ロードマップ本文から筆者が書き出したもの。なお下線部は、今回で説明する部分を指す(クリックで拡大)

 始めは10年後の市場の大きさに関する回答である。車載セーフティ用コネクタの市場は過去10年(2018年まで)に約10倍と非常に大きく伸びた。今後10年の成長はどのくらいになるかを質問した。

 回答で最も多かったのは「10倍以上20倍未満」の6社、次いで多かったのは「20倍以上50倍未満」の3社である。10社中9社が過去10年を超える高い成長を予測していることが分かる。残りの1社は「10倍程度の伸び」と回答した。過去10年よりも低い「10倍未満」の伸びを予測した企業は1社もなかった。

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