村田製作所は、セルラーLPWA(Low Power Wide Area)網に対応した「作業者安全モニタリングシステム」を開発、2020年7月から販売を始める。
村田製作所は2020年5月、セルラーLPWA(Low Power Wide Area)網に対応した「作業者安全モニタリングシステム」を開発、2020年7月から販売を始めると発表した。
同社は、2019年6月から「作業者安全モニタリングシステム」を提供している。このシステムは、通信方式に920MHz帯を使った「特定小電力無線モデル」である。現場作業者が安全で快適に作業を行えるよう、複数のセンサーデバイスをヘルメットに取り付けて、作業者の生体情報や周囲の環境を、遠隔地からリアルタイムでモニタリングすることができる。
新たに開発したのは、通信方式としてLTE網の基地局を活用する「セルラーLPWAモデル」である。SIMも内蔵した。これによって、センサーデバイスで収集した作業現場のデータを、セルラーLPWAを介しクラウド側に直接、送信することができる。具体的には、脈拍や活動量、温度、湿度などを計測して総合的に判断する熱ストレスへの対応や転倒、落下の検知に加え、GPS情報による位置検知も可能とした。
ネットワーク環境としてセルラーLPWAに対応したことで、従来のようにゲートウェイ装置を設置する必要がない。このため、作業現場が毎日変わる場合や広い範囲で作業を行う場合などでもシステム運用が容易だという。
なお、セルラーLPWAモデルは、本格販売に向けて2020年6月から戸田建設が施工の現場でフィールドテストを行う予定である。
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