ルネサス エレクトロニクスは、モーターの回転角度を高い精度で検出できるインダクティブポジションセンサー用IC「IPS2200」を発売した。産業機器や医療機器、ロボットなどに搭載されるモーターの制御用途に向ける。
ルネサス エレクトロニクスは2020年6月、モーターの回転角度を高い精度で検出できるインダクティブポジションセンサー用IC「IPS2200」を発売した。産業用や医療用、ロボットなどに搭載されるモーターの制御用途に向ける。
インダクティブポジションセンサーは、コイルの電磁誘導に基づき、ターゲット金属の位置を検出するセンサー。プリント配線板にコイルパターンをレイアウトしたセンシング素子を用い、モーターの周りを囲むように設計する。セクター数をモーターの極数と合致させれば、検出精度を最大化することができるという。
セクターは、モーターのシャフト軸(オンアクシス)と軸の脇(オフアクシス)の、いずれにも取り付けることが可能で、設計の自由度は高い。また、レゾルバと比べ薄型軽量を実現しており、厚みは最大10分の1、重さは最大100分の1とした。対応できるモーターの回転数は最大25万rpmである。これは磁気センサーなどに比べ約10倍速い回転速度だという。
IPS2200は、1000個一括購入時の参考単価(税別)が最低4.22米ドルである。IPS2200の発売に合わせ、「コイル設計ツール」や「コイル最適化ツール」および、評価キット「IPS2200STKIT」も用意した。
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