VLSIシンポジウム委員会は2021年4月27日、オンライン記者説明会を開催し、6月13〜19日に開催される「VLSIシンポジウム2021」の概要や注目論文を紹介した。
VLSIシンポジウム委員会は2021年4月27日、オンライン記者説明会を開催し、6月13〜19日に開催される「VLSIシンポジウム2021」の概要や注目論文を紹介した。
VLSIシンポジウムは、LSIに関する最先端の研究成果が発表される、最高峰の国際学会の一つだ。「VLSI Technologyシンポジウム」と「VLSI Circuitsシンポジウム」で構成される。ハワイと京都で交互に開催され、ことしは京都が開催地となる。ただし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年の「VLSIシンポジウム2020」に続き、今回もバーチャルのみでの開催となる。
今回のテーマは「VLSI Systems for Lifestyle Transformation(ライフスタイル変革のためのVLSIシステム)」だ。COVID-19のパンデミックにより、DX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめライフスタイルの変革が期待される中、そこで大きな役割を果たす半導体について、最先端のプロセステクノロジーからSoC(System on Chip)まで、幅広く新技術を取り上げる。
VLSIシンポジウム2021は、「オンデマンドプログラム」と「ライブプログラム」の2つから構成される。VLSIシンポジウム委員会 委員長を務める東京大学の黒田忠弘氏は、「人的交流も重視し、バーチャルとライブの融合を目指す」と述べる。オンデマンドプログラムは、通常セッションのオンライン版で、講演者の発表をオンデマンドで視聴できる。ライブプログラムは、発表者との質疑応答やディスカッションをライブで実施するもので、基調講演やフォーカスセッションなどはライブプログラムとして行われる。なお、ライブプログラムも、終了後にオンデマンドで視聴が可能だ。なお、オンデマンドの視聴は2021年8月末までの予定となっている。
さらに、今回から、VLSIシンポジウムの過去の論文から、現在に大きな影響を及ぼした論文を表彰する「Test of Time Award」を創設する。「過去20年の論文を振り返ることで、今後の20年を見据えようという取り組み」と黒田氏は説明した。
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