2021年4〜6月ウエハー世界出荷面積、過去最高に:2021年第1四半期を6%上回る
2021年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積が35億3400万平方インチとなり、四半期ベースの出荷面積として過去最高を記録した。SEMIが発表した。
SEMIは2021年7月27日(米国時間)、2021年第2四半期(4〜6月)の世界シリコンウエハー出荷面積が35億3400万平方インチとなり、四半期ベースの出荷面積として過去最高を記録したと発表した。
世界シリコンウエハー出荷面積は、2021年第1四半期(1〜3月)に33億3700万平方インチとなり、これまでの過去最高を更新した。続く2021年第2四半期も、前四半期に比べ6%増加し過去最高を塗り替えた。前年同期(2020年第2四半期)比では12%の増加となる。
四半期ベースの半導体用シリコンウエハー出荷面積(半導体用シリコン以外は含まない。単位:100万平方インチ) 出典:SEMI
SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)会長で、信越半導体アメリカ技術TS副会長を務めるNeil Weaver氏は、「シリコン需要は、複数のエンドアプリケーションに引っ張られる形で、強い成長を続けている。300mmおよび200mmアプリケーション向けのシリコン供給は、需要が供給を上回り続けているため、タイトになっている」とコメントした。
世界シリコンウエハー出荷面積は、SEMI SMGによるシリコンウエハー業界の分析結果に基づき、SEMIが発表している。発表したデータは、ウエハーメーカーがエンドユーザー向けに出荷したバージンテストウエハー、エピタキシャルウエハーを含むポリッシュドウエハーとノンポリッシュドウエハーを集計したものである。
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