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IEEE 802.11ax 6GHz帯のOTA測定ソリューション開発アンリツとBluetestが協業

アンリツは、スウェーデンBluetestとの協業により、無線LAN規格「IEEE 802.11ax」6GHz帯に対応したOTA(Over The Air)測定ソリューションを開発した。

» 2021年08月20日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

製品アップグレード用のパッケージも用意

 アンリツは2021年8月、スウェーデンBluetestとの協業により、無線LAN規格「IEEE 802.11ax」6GHz帯に対応したOTA(Over The Air)測定ソリューションを開発したと発表した。

 開発したOTA測定ソリューションは、アンリツ製ワイヤレスコネクティビティテストセット「MT8862A」とBluetest製「リバブレーションチャンバー」によって構成される。OTA環境によるIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axのRF特性評価を、6GHz帯でも行うことができ、無線LANデバイスやアクセスポイントの総合放射電力(TRP)および、総合等方向受信感度(TIS)の測定が可能となった。

 MT8862Aは、無線LANデバイスのRF評価用測定器で、広いダイナミックレンジにより安定した無線試験を行うことができる。今回のアップデートにより、2.4GHzと5GHz帯に加え、6GHz帯と160MHzチャネル帯域幅にも対応することが可能になった。

 一方、Bluetest製リバブレーションチャンバーも対応周波数を全て拡張した。無線LANやBluetoothデバイス試験用の小型リバブレーションチャンバー「RTS25」は、上限を7.125GHzとした。また、主力製品の「RTS65」や大型の「RTS85」「RTS95」は、5GNR試験用として最大43.5GHzをサポートする2×2MIMOに加え、最大12GHzの周波数に対応する4×4MIMOの測定も新たに可能となった。

 アンリツ製のMT8862AやBluetest製リバブレーションチャンバーを既に購入している顧客向けには、製品をアップグレードするパッケージを用意している。

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