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» 2022年04月20日 14時30分 公開

5Gとハイパースケーラーの融合で実現する新技術新たな課題も(1/3 ページ)

“5G(第5世代移動通信)対ハイパースケーラー”といった捉え方もあるが、5Gネットワークとハイパースケーラーは、最高の組み合わせであることは間違いない。

[Sameh Yamany(Viavi Solutions),EE Times]

 ”5G(第5世代移動通信)対ハイパースケーラー”といった捉え方もあるが、5Gネットワークとハイパースケーラーは、最高の組み合わせであることは間違いない。

ハイパースケーラーと5Gの関係

 5Gの機能セットであるmMTC(massive Machine Type Communications/大量端末通信)は、プライベート/パブリックネットワークを提供することにより、1km2当たり最大100万台のデバイスをサポートすることが可能だ。これは、市場調査会社のInternational Data Corporation(IDC)が、「IoT(モノのインターネット)やさまざまなコネクテッドデバイスは2025年までに、年間約73ZB(1ゼタバイト=1021バイト)の性能を達成できるようになる見込みだ」としている予測の根拠と、その実現方法とを示す、ほんの一例だといえる。

 これらのデータは全て、分析/アクションを行うためにどこか別の場所へ移動させる必要がある。そこで登場するのが、ハイパースケーラーだ。「ハイパースケーラー」という名称が示す意味には、「自らの責任下にある施設の規模*)」と、「需要に対応すべく迅速なスケールアップを実行可能な能力」の2つがある。後者の“迅速なスケールアップ”の中には、ハードウェアや面積の追加による「水平スケーリング」や、既存のハードウェアを使用して帯域幅や電力効率を向上させる「垂直スケーリング」が含まれる。

*)IDCの定義によると、1万平方フィート(約930km2)以上の建物の中に、少なくとも5000台のサーバを設置。

 IoTは、電子工学のあらゆる側面を実質的に変化、分断させている。こうした傾向は、5Gが、ギガビット速度や超低レイテンシ、mMTCコネクティビティ、ビームフォーミングによる超高密度化など、さまざまな最新機能によって高性能化を遂げることで加速していくとみられる。6G(第6世代移動通信)は、テラヘルツ帯の周波数やIoST(Internet of Space Things)、IoBNT(Internet of Bio-Nano Things)などを全て、これまでにない最高クラスのAI(人工知能)エンジンで制御することにより、さらなる性能向上を実現するだろう。それでもこのような変化は、ハイパースケールコンピューティングなしに、その最大の可能性を発揮することはできない。

 ハイパースケーラーは、かつてない規模のIoTのトラフィック負荷に遅れずに対応すべく、5GのmMTCや、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications/超高信頼低遅延)などの機能セットと同じように、独自の次世代技術を用意している。例えば、800G光トランシーバーは、データセンター間やインテリジェントなエッジコンピューティングセンター間において、DCI(Data Center Interconnect)容量を2倍または4倍に高めることが可能だ。分散型エッジコンピューティングは、ユーザープレーンのアプリケーションやネットワーク機能をIoTデバイスに近接させることによって、システムレイテンシを短縮するため、非常に重要である。また、最先端のAI分析/オートメーションなどを(アクションプレーンの近くで)実行する上で、最適な位置付けにあるといえる。

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