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» 2022年05月18日 14時00分 公開

「MIPI A-PHY」準拠のチップセット、Valensがサンプル出荷車載向けの高速インタフェース(2/2 ページ)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]
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オーディオ・ビデオ分野で実績のあるValens

 Valensは2006年に設立し、300人の従業員を抱える。これまでに、累計で3000万個のチップを販売していて、特にオーディオ・ビデオ分野をけん引してきたとBen-Zvi氏は述べる。

左=Valensのチップは多くのメーカーのオーディオ・ビデオ製品に採用されている/右=オーディオ・ビデオ製品におけるValensのチップの概要。音声、映像、データ、制御系、電力系など複数のインタフェースを単一チップに集約し、標準的なケーブルで10〜15m伝送する[クリックで拡大] 出所:Valens Semiconductor

 自動車市場にも積極的に進出していて、Continental、HARMAN International、Robert Bosch、molexといったティア1サプライヤーと提携している。採用例としてBen-Zvi氏は、トレーラーを挙げた。トレーラーのリアカメラの映像を、運転席のモニターへと伝送するに当たり、ノイズの多い過酷な環境下で、データを最大40m高速伝送できる技術を提供した。

左=Valensは自動車市場にも積極的に進出している/右=トレーラーで映像を伝送するソリューションを提供した[クリックで拡大] 出所:Valens Semiconductor

 Ben-Zvi氏は、「自動車向けでは、伝送距離が短くてもノイズが多いなど、オーディオ・ビデオとは異なる課題がある。われわれのソリューションはそうした課題に対応できるものだ」と語る。Valensのチップセットでは、チップ内部に搭載した強力なDSPにより、パケットごとにケーブルによるひずみなどを計算、解析し、それを自動的に補正する。これによりノイズを低減している。

Valensに対して、MIPI Allianceの車載エコシステムのメンバー企業が寄せたコメント[クリックで拡大] 出所:Valens Semiconductor

 Ben-Zvi氏は、「最先端のADAS(先進運転支援システム)や自動運転技術において、どれだけ高性能なカメラやコンピュータを採用しても、データがうまく伝送されなければ、赤信号や歩行者を見落としてしまう可能性がある」と述べ、自動車におけるデータ伝送の重要性を強調した。

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