アルプスアルパイン、高薬品耐性の圧力センサー:新規のガスメーター市場で事業拡大
アルプスアルパインは、ガスに含まれる有機成分に対し、高い薬品耐性を備えた防水圧力センサー「HSPPAD143C」の量産を始めた。ガスメーター分野で新たに事業拡大を狙う。
アルプスアルパインは2022年8月、ガスに含まれる有機成分に対し、高い薬品耐性を備えた防水圧力センサー「HSPPAD143C」の量産を始めた。ガスメーター分野で新たに事業拡大を狙う。
HSPPAD143Cの外観 出所:アルプスアルパイン
同社はこれまで、ウェアラブル機器などに向けて、防水タイプの圧力センサーを供給してきた。新製品はこれらの実績を踏まえ、センサーをカバーする樹脂を新たに設計し、高い薬品耐性を実現した。
また、金属ふたとセラミック基板との接着樹脂を新たに開発し、接着力を向上させた。これにより、耐衝撃性能を従来製品よりも高めた。製品の外形寸法は3.1×3.1×2.6mmで、既存製品と同じである。ユーザーがOリングと組み合わせて筐体にはめ込めば、高い防水性能を得ることができるという。
HSPPAD143Cの主な仕様は、動作圧力範囲が300〜2000hPa、動作温度範囲は−40〜85℃。電源電圧範囲は1.7〜3.6Vである。通信インタフェースとしてI2Cをサポートした。製造は新潟・長岡工場で行い、生産規模は月間8万個を予定する。
- 絶縁型DC-DCコンバーター回路技術を開発
アルプスアルパインは、絶縁型DC-DCコンバーター回路技術「TriMagic Converter」を開発した。磁性体部品に独自の磁性材料「リカロイ」を採用することで、動作周波数を上げずに高い変換効率と小型化を可能にした。
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- CO2や温湿度を検出、空気環境センサーモジュール
アルプスアルパインは、室内の二酸化炭素濃度と温湿度を高い精度で検出できる「空気環境センサーモジュール」を開発した。新型コロナウイルス感染対策などの用途に提案していく。
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アルプスアルパインは、宮城・仙台市に「仙台ソフトウェア開発センター」を開所したと発表した。次世代自動車向けソフトウェアの開発力を強化するのが狙い。
- アルプスアルパイン、車載用5G NRモジュールを開発
アルプスアルパインは、C-V2X(Cellular Vehicle to Everything)機能を搭載した車載用5G NRモジュール「UMNZ1シリーズ」を開発、サンプル出荷を始めた。完全自動運転に必要な機能を実現できるという。
- アルプスアルパインとBroadcomがBLE測距技術で協業
アルプスアルパインとBroadcomは2021年1月5日、両社がBLE(Bluetooth Low Energy)を応用したセキュアかつ高精度な測距システムで協業すると発表した。アルプスアルパインの広報担当によれば、具体的には、スマートフォンとBLEを活用した、自動車向けのキーレスエントリーシステムについて共同でマーケティングを行っていくという。
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