Micron Technology(以下、Micron)は2022年11月16日、同社の広島工場(広島県東広島市)で、1βnm世代のDRAMの量産開始を記念した式典を開催した。式典には、Micronの社長兼CEOであるSanjay Mehrotra氏、グローバルオペレーションズ エグゼクティブバイスプレジデントのManish Bhatia氏の他、経済産業省 商務情報政策局長の野原諭氏、広島県知事の湯崎英彦氏、駐日米国大使のラーム・エマニュエル氏らも出席した。
Micron Technology(以下、Micron)は2022年11月16日、同社の広島工場(広島県東広島市)で、1βnm世代のDRAMの量産開始を記念した式典を開催した。式典には、Micronの社長兼CEOであるSanjay Mehrotra氏、グローバルオペレーションズ エグゼクティブバイスプレジデントのManish Bhatia氏の他、経済産業省 商務情報政策局長の野原諭氏、広島県知事の湯崎英彦氏、駐日米国大使のラーム・エマニュエル氏らも出席した。
Micronは2022年11月1日、1β DRAMの量産開始を発表した。まずはモバイル分野をターゲットとし、特定のスマートフォンメーカーとチップセットメーカーに対し、LPDDR5Xの認定サンプルの出荷も開始した。1ダイ当たりの容量は16Gビットで、データ転送速度は8.5Gビット/秒(bps)。2021年1月に量産を開始した1αnm世代に比べ、電力効率は15%、メモリ密度は35%以上向上している。
Mehrotra氏は式典で、「Micronの最先端のメモリ/ストレージソリューションは、スマートフォンからオートモーティブ、産業機器まであらゆる分野において可能性を広げる。当社の1β DRAM技術は、よりスマートなデバイス、より効率的なインフラなどにおけるイノベーションの“次の波”を支えるものだ。そして、1β DRAMにおける技術的な進歩は、日本の長い半導体業界の歴史を反映するものでもある」と強調した。
野原氏は、「Micronは、日米双方の拠点で研究開発と製造を行っており、これは日米連携の観点から見ても極めて重要だと認識している」と語った上で、「(2022年11月8日に閣議決定した)2022年度第2次補正予算案では、半導体関連の予算案として合計約1.3兆円を計上している。製造基盤整備やサプライチェーン整備を、さらに強化していく考えだ。"no investment, no future(投資なくして将来なし)"、"less investment, futureless(思い切った投資ができなければ未来はない)"と申し上げておきたい」と続けた。
さらに、衆議院議員の甘利明氏も、ビデオで祝賀メッセージを送った。その中で甘利氏は「日米連携でコンピューティングをしっかり前進させていく。半導体の進化のポテンシャルは無限にある。最先端のメモリの開発と製造が行われている広島は、日米連携強化の象徴的存在となるだろう」と語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.