EV用パワーモジュール工場を新設、サンケン電気:JSファンダリを活用
サンケン電気は2023年4月7日、新潟県に電気自動車トラクションモーター用パワーモジュール工場を新設すると発表した。JSファンダリを活用し、2024年後半の量産開始を目指す。
サンケン電気は2023年4月7日、新潟県に電気自動車(EV)トラクションモーター用パワーモジュール工場を新設すると発表した。JSファンダリ新潟工場の既存建屋の一部を借りて立ち上げる予定で、2024年後半の量産開始を目指す。
同社は、グローバルに成長が見込まれるEV市場に向けたパワー半導体事業の強化を進めている。今回、トラクションモーター用パワーモジュールについて、納入先である海外ティア1メーカーからの今後の需要増に応えるため、工場の新設を決定したとしている。
2023年5月に生産子会社「新潟サンケン」を設立し、ファウンドリー専業企業「JSファンダリ」の新潟工場(新潟県小千谷市、旧onsemi新潟工場)にある既存の半導体生産工場用建屋の一部を賃借してパワーモジュールを生産する予定。これによって、生産立ち上げまでの期間について大幅に短縮を図るとし、2024年後半には量産を開始、次期中期経営計画の最終年度である2026年度には年間300万個の生産体制を整える方針だ。
なお、同社はEVトラクションモーター用パワーモジュールの生産体制について、EV市場の拡大を背景に、「グループ全体で将来的に年間1000万個の生産を目指す」としている。
- onsemi新潟工場の売却が完了、日系ファウンドリー始動
onsemiは2022年12月2日、新潟工場(新潟県小千谷市)のJSファンダリへの売却を完了した、と発表した。JSファンダリは日本初の独立系ファウンドリーとして、アナログ/パワー半導体の前処理、裏面処理、EPI積層、チップサイズパッケージなどの加工/製造を行っていく。
- 政投銀や伊藤忠出資ファンドら、オンセミ新潟工場を買収へ
日本政策投資銀行や伊藤忠商事が出資する投資ファンド、マーキュリアホールディングスは2022年11月1日、同社中核会社のマーキュリアインベストメント(以下、MIC)含む3社が、onsemi子会社であるオン・セミコンダクター新潟との間で、新潟工場(新潟県小千谷市)買収について合意した、と発表した。
- 高圧三相DCブラシレスモーター駆動ICを量産
サンケン電気は、10極DCモーターに対応する正弦波駆動方式の高圧三相DCブラシレスモーター駆動IC「SX68128MB」の量産を始めた。エアコンや空気清浄機、扇風機などファンモーターを駆動する用途に向ける。
- サンケン電気、スイッチング電源用パワーICを量産
サンケン電気は、PWM型スイッチング電源用パワーIC「STR6S161HXD」の量産を始めた。グリーンモード機能を搭載し、全負荷領域で効率の良い電源の設計を可能にした。
- サンケン電気、車載向けモータードライバーIPM量産
サンケン電気は、車載向けモータードライバーIPMとして、主な機能を1パッケージに集積した「SAM265M30AA1」と「SAM265M50AA1」の量産を始めた。HEV/EVの高圧補機システムなどの用途に向ける。
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