ソニーのイメージセンサー事業は、22年度大幅な増収増益に。さらに、23年度も大幅な増収となる見通しを発表しました。
この記事は、2023年5月1日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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2023年4月28日、ソニーグループ(以下、ソニー)が2022年度通期の決算を発表し、CMOSイメージセンサーの主戦場であるスマートフォン市場が低迷する中で、同社のイメージセンサーを扱うI&SS分野の売上高は前年度比30%増、営業利益は同36%増と、大幅な増収増益になったことを明かしました。さらに2023年度通期の業績についても、イメージセンサーの大幅な売り上げ増を見込むなど、足元の市況からすると強気に見える内容となっています。
米国の調査会社IDCによれば、2022年のスマホ市場は、消費者需要の落ち込みやインフレ、マクロ経済の不確実性の影響などから低迷し、総出荷台数は前年比11.3%の12億1000万台というマイナス成長となったそうです。特に、本来書き入れ時の年末商戦期である第4四半期(10〜12月)は前年同期比18.3%減の3億30万台と、四半期の減少率としては過去最大を記録しています。
以前も編集後記で取り上げましたが、このスマホ市場向けが3分の2程度を占めるイメージセンサー市場は、2022年、スマホ出荷台数の減少および多眼化トレンドの減速などから13年ぶりにマイナス成長となり、主要イメージセンサーメーカー各社は大きな影響を受けています。
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