NXP Semiconductorsは2023年10月、二輪車に向けたコネクテッドクラスタの開発を容易にするリファレンスプラットフォームを発表した。安全で快適な走行に欠かせない重要な情報の提供が可能となる。
NXP Semiconductorsは2023年10月、二輪車に向けたコネクテッドクラスタの開発を容易にする「リファレンスプラットフォーム」を発表した。ドライバーに対し安全で快適な走行に欠かせない重要な情報の提供が可能となる。
このリファレンスプラットフォームは、「AEC-Q100 Grade 3」認証を取得したクロスオーバーMCU「i.MX RT1170」や、「AEC-Q100 Grade 2」認定を取得した自動車向けワイヤレスソリューション「AW611」、Bluetooth Low Energy(BLE)ワイヤレスMCU「KW45」などで構成されている。
リファレンスプラットフォームを活用すると、ハンズフリー通話やスマートフォンとのワイヤレスペアリングによるプロジェクション、Bluetoothオーディオ、OTA(Over the Air)アップデート、クラウド接続、フリート管理、セキュアなカーアクセス、車両位置特定といった機能を迅速に実現できる。これにより、ドライバーに対してナビゲーション情報やバッテリー残量、車両状態、充電スタンドの位置情報などを分かりやすく提供することが可能となる。
i.MX RT1170は、WLANやBluetooth、GPS、オーディオ、ディスプレイ、カメラセンサーといった周辺機器に接続するためのさまざまなインタフェースを備えている。また、ベクターグラフィックスアクセラレーターも内蔵した。AW611は、Wi-Fi 6とBluetooth/BLE 5.2に対応している。
KW45は、動作周波数が96MHzのArm Cortex-M33アプリケーションコアや無線専用のCortex-M3コア、分離型のEdgeLockセキュアエンクレーブを統合していて、セキュアカーアクセスと車両位置特定サービスを提供する。また、BLE 5.3準拠の無線機能も搭載し、最大24の同時セキュア接続が可能だという。
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