村田製作所は、令和6年能登半島地震で被災した穴水村田製作所(石川県穴水町)について、生産再開が5月中旬以降になる見通しだと発表した。同拠点ではチップインダクターおよびコモンモードチョークコイルの生産を行っている。
村田製作所は2024年1月19日、令和6年能登半島地震の被害/復旧情報を更新した。震源から近い穴水村田製作所(石川県穴水町)では設備と建屋の補修が必要で、生産再開は5月中旬以降になる見通しだという。同拠点ではチップインダクターおよびコモンモードチョークコイルの生産を行っている。
北陸地方を事業の中心地とする村田製作所は、震災以降、同地方に所在する13の製造拠点での生産開始に関する状況を発表/更新している。既に10拠点で生産開始/順次生産開始しているほか、氷見村田製作所(富山県氷見市)でも、2月上旬から順次生産を再開する予定を公表している。
震源から近い穴水村田製作所についてはこれまで、「生産再開時期は未定」としてきたが、1月19日に情報を更新。同社によると、工場内の調査の結果、生産再開には設備と建屋の補修を行う必要があることが判明。そのための期間として4カ月以上を要するため、生産再開は5月中旬以降になる見通しだという。生産再開後、準備が整い次第、順次出荷を開始していく予定だ。
なお、樹脂多層基板(メトロサーク)の製造および開発を行うワクラ村田製作所(石川県七尾市)については、現在も生産再開に向けてインフラと設備の状態を確認中で、生産再開時期は未定となっている。
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