村田製作所、石川県七尾市の工場は3月から順次生産再開:メトロサークの製造/開発拠点
村田製作所は令和6年能登半島地震で被災したワクラ村田製作所(石川県七尾市)について、2024年3月上旬から順次生産を再開する予定だと発表した。これによって、北陸の13製造拠点全てで生産の開始および、再開時期の見通しが明らかになった。
村田製作所は2024年1月23日、令和6年能登半島地震の被害/復旧情報を更新した。被災したワクラ村田製作所(石川県七尾市)について、3月上旬から順次生産を再開する予定だという。同拠点では樹脂多層基板(メトロサーク)の製造および開発を行っている。
北陸地方を事業の中心地とする村田製作所は、震災以降、同地方に所在する13の製造拠点での生産開始に関する状況を発表/更新している。既に10拠点で生産開始/順次生産開始しているほか、氷見村田製作所(富山県氷見市)でも、2月上旬から順次生産を再開する予定だ。また、1月19日には、震源に近い穴水村田製作所(石川県穴水町)についても、生産再開が5月中旬以降になる見通しだと発表している。
ワクラ村田製作所については震災以降、生産再開時期は未定とし続けていたが、今回、「3月上旬から順次生産再開予定」と情報を更新した。これによって、北陸の13製造拠点全てで生産の開始および、再開時期の見通しが明らかになった。
ワクラ村田製作所は5G(第5世代移動通信)スマートフォンなどに使用されるメトロサークの製造/開発を行う拠点の一つで、JR和倉温泉駅から南東に徒歩約7分の場所に位置する。
- サンケン電気、停電続いた志賀工場の一部生産品を別工場で代替生産へ
サンケン電気は令和6年能登半島地震で被災し停電が続いていた志賀工場(石川県志賀町)の電力供給が復旧したと発表した。同社は、引き続き、同工場の生産再開に向けて復旧活動を進めていく一方で、志賀工場の生産品の一部を堀松工場(同町)で代替生産することを決定したという。
- 村田製作所、石川県穴水町の工場再開は5月中旬以降に
村田製作所は、令和6年能登半島地震で被災した穴水村田製作所(石川県穴水町)について、生産再開が5月中旬以降になる見通しだと発表した。同拠点ではチップインダクターおよびコモンモードチョークコイルの生産を行っている。
- 東芝、加賀東芝エレクトロニクスの復旧状況を更新
東芝は2024年1月19日、同月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響に関する最新情報(第5報)を発表した。パワー半導体の主要生産拠点である加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)の主力ラインについては、排気配管の修復などが遅くとも1月末までに完了する見込みだという。東芝は、引き続き同年2月上旬を目標に、被災前の生産能力に近いレベルへの復帰のため、復旧作業を進めていく。
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2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震で被災した村田製作所、日本ガイシの生産拠点について、2024年1月17日までに発表された被害/復旧状況をまとめる。
- 「調達と物流のTSMCを目指す」、コアスタッフが新サービスを発表
コアスタッフは2024年1月16日、同年秋に稼働予定の新物流センター(長野県佐久市)の建設状況と、半導体業界における「物流2024年問題」の解決を目指す同社の新サービスを説明した。
- 【1月9日更新】能登地震、半導体/電子部品業界の被害状況
2024年1月1日、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、北陸に生産拠点を持つ半導体/電子部品業界の関連各社が被害の確認や復旧活動を進めている。2024年1月9日までに発表された、各社の被害確認の状況をまとめる。
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