サンケン電気、停電続いた志賀工場の一部生産品を別工場で代替生産へ:電力供給は復旧
サンケン電気は令和6年能登半島地震で被災し停電が続いていた志賀工場(石川県志賀町)の電力供給が復旧したと発表した。同社は、引き続き、同工場の生産再開に向けて復旧活動を進めていく一方で、志賀工場の生産品の一部を堀松工場(同町)で代替生産することを決定したという。
サンケン電気は2024年1月22日、令和6年能登半島地震の復旧に関する最新情報(第8報)を発表した。停電が続いていた志賀工場(石川県志賀町)の電力供給が復旧したという。同社は同工場の生産再開に向けて復旧活動を進めていく一方、志賀工場の生産品の一部を堀松工場(同町)で代替生産することを決定した。
石川サンケンは、能登半島内に堀松工場と志賀工場、能登工場(石川県能登町)の3工場を有する、サンケン電気グループの後工程の主力工場だ。今回の震災後、サンケン電気グループは、この3工場の生産再開に向けて復旧活動を進めている。
堀松工場と能登工場については、1月12日、一部の生産工程で2月上旬から生産を再開する予定と発表(第7報)している。
工業用水の確保についても第7報で、水インフラの復旧エリアが順次拡大していることから、「各工場所在地区への安定的な供給再開に向け、自治体との協議を進めている」としていたが、今回、各自治体の協力によって、上水道の一部復旧や給水車による補給で対応できる見込みとなったことを新たに発表した。
また、震災以降、停電が続いていた志賀工場についても今回、「電力会社の協力によって電力供給が復旧した」と発表。ただ、生産再開については、「今しばらくの時間が必要な状況」と説明。生産再開に向けた復旧活動を加速させていくものの、志賀工場の生産品の一部は堀松工場で代替生産することも新たに決定した。サンケン電気は、「これによって、石川サンケン製品の早期生産再開を目指していく」と述べている。
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