ロームは、消費電流を160nAに抑えたリニアオペアンプ「LMR1901YG-M」の量産を始めたと発表した。バッテリーで駆動する各種センサーの信号を増幅する用途に向ける。
ロームは2024年2月、消費電流を160nAに抑えたリニアオペアンプ「LMR1901YG-M」の量産を始めたと発表した。バッテリーで駆動する各種センサーの信号を増幅する用途に向ける。
LMR1901YG-Mは、ナノアンペアオーダーの消費電流を実現する独自の超低消費電流技術「Nano Energy」を用い、一般的なオペアンプに比べて消費電流を約38%も低減した。−40〜105℃の動作温度範囲においても、消費電流はほとんど変化せず、火災報知器などでも安定した動作が可能となる。
入力オフセット電圧は最大0.55mV(Ta=25℃)で、一般的な従来品に比べ45%も小さい。入力オフセット電圧温度ドリフトも最大7.0μV/℃を保証しており、センサー信号を高精度に増幅することができる。電源電圧範囲は1.7〜5.5Vである。車載信頼性規格の「AEC-Q100」にも準拠している。パッケージは外形寸法が2.90×2.80×最大1.25mmのSSOP5で供給する。
ユーザーの開発作業を支援するため、自社のウェブサイト上では、回路設計に必要な各種技術資料やシミュレーション用のSPICEモデルを無償で公開する。回路シミュレーションツール「ROHM Solution Simulator」にも対応している。
LMR1901YG-Mは、既にインターネット販売を始めており、コアスタッフオンラインやチップワンストップなどのサイトから購入できる。サンプル価格(税別)は600円。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.