材料/装置/工法を一貫して提供する低温ソルダリングソリューション「MILATERA」も展示した。
MILATERAの材料はスズ-ビスマスはんだで、融点は138℃。従来の鉛フリーはんだ(スズ-銀-銅)の融点は約220℃のため、約80℃低温ではんだ付けできるという。ラインアップは棒はんだ、ヤニ入りはんだ、フラックス、ソルダーペーストをそろえている。実装後の修正などに欠かせないヤニ入りはんだは製造が難しいといい、ブース担当者は「低温実装のスズ-ビスマスはんだ材料でヤニ入りはんだを量産化しているのは現状では千住金属工業だけだ」と説明する。
低温ではんだ付けすることで、CO2排出量やはんだのコテ先消費量の削減が見込める。千住金属工業の試算では、ウェーブはんだ付け装置を用いて標準的な使い方をした場合、年間でCO2排出量を約3トン、消費電力量を約15%削減できるという。
ブース担当者は「材料だけを変えてもうまくいかないことがあるが、千住金属工業は材料だけでなく、装置や工法も合わせて提供しているところが強みだ」と説明した。
低温はんだ技術と「出来立てフラックス」を提案
表面実装工程の省エネに寄与する低融点の鉛フリーはんだ
エレクトロニクスの進化を後押しする接合技術
「顔で操作」する車載向け非接触UIを展示、日清紡マイクロデバイス
リフローはんだ実装可能、車載対応の「半固体電池」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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