菱洋エレクトロとリョーサンは2024年4月1日、両社の完全親会社となる「リョーサン菱洋ホールディングス(HD)」を設立した。グループ全体で、2029年3月期に売上高5000億円、営業利益300億円を目指している。
菱洋エレクトロとリョーサンは2024年4月1日、両社の完全親会社となる「リョーサン菱洋ホールディングス(HD)」を設立した。
これに伴い、菱洋エレクトロとリョーサンは2024年3月28日に上場廃止し、リョーサン菱洋HDが2024年4月1日に東京プライム市場に新規上場した。本社は東京都中央区に設置し、社長には菱洋エレクトロ社長の中村守孝氏が、副社長にリョーサン社長の稲葉和彦氏が就任した。
菱洋エレクトロとリョーサンは2023年5月、両社の経営統合に向けた基本合意書を締結。同年10月には、リョーサン菱洋HDの設立すると発表していた。経営統合の理由としては、新たなテクノロジーの活用が急速に進むことで業界に大きな環境変化が起こり、エレクトロニクス商社に求められる機能や役割が変化していること。そして、半導体メーカーなど各メーカーのM&Aに伴う商社間の競争の激化や地政学リスクなどを挙げていた。
菱洋エレクトロ(2023年1月期)とリョーサン(2023年3月期)を単純合計すると、年間売上高は4555億6900万円、年間営業利益は201億1600万円規模となる。リョーサン菱洋ホールディングスは、グループ全体で2029年3月期に売上高5000億円、営業利益300億円を目指す。
リョーサン菱洋HDは、設立に当たり「国内エレクトロニクス商社の新たな中核グループとして、両社がこれまで築いてきた、顧客との良好なリレーションや商材/ソリューションなどの経営資源を最大限に活用し、企業価値のさらなる向上を目指す」とコメントした。
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