メディア

品質管理と国際情報網で「世界につながる窓」を目指す Fusion Worldwide社長ネプコン2024に初出展(1/3 ページ)

米国半導体商社のFusion Worldwideは、「第38回 ネプコンジャパン -エレクトロニクス開発・実装展-」(2024年1月24〜26日/東京ビッグサイト)に出展した。同社ブースで、社長のTobey Gonnerman氏に、展示会出展の狙いや2024年の世界半導体市場予測を聞いた。

» 2024年02月14日 09時30分 公開
[半田翔希EE Times Japan]

 米Fusion Worldwide(以下、FWW)は、2024年1月24〜26日に開催された、エレクトロニクスの開発/実装などに関する展示会「第38回 ネプコンジャパン -エレクトロニクス開発・実装展-」(東京ビッグサイト/以下、ネプコン2024)に初出展した。

 FWWは、半導体/電子部品の調達事業を展開する半導体商社だ。徹底的な品質/真贋検査を強みとしていて、2001年の創業以来、偽造品の出荷数は「0件」だという。2022年に日本法人を設立し、自動車分野や医療分野、半導体製造装置分野などを中心に事業を拡大している。

 ネプコン初日となる2024年1月24日、同社ブースで社長のTobey Gonnerman氏に、出展の狙いや地震の影響、2024年の世界半導体市場の景況感などを聞いた。

FWW社長のTobey Gonnerman氏 FWW社長のTobey Gonnerman氏[クリックで拡大]

品質と情報を武器に、日本企業との信頼関係構築へ

――Gonnerman氏は、FWWで約20年間キャリアを重ねていらっしゃいますが、改めて、FWWの強みは何だと思いますか。

Tobey Gonnerman氏 FWWの強みは、徹底した品質/真贋検査と、グローバルの情報を高い精度で提供できる情報網だ。

 品質/真贋検査では、2001年の創業以来、偽造品出荷数「0件」を更新し続けている。2022年には、シンガポール最大の電子部品検査企業であるProsemiを買収した。それ以降、FWWは、グローバルでは品質検査におけるリーダー企業だと評価されている。

 情報網の観点では、FWWは「世界へつながる窓」だと考えている。顧客は、われわれとビジネスをすることで、世界中の在庫状況や市場動向など、グローバルかつ精度が高い情報にリアルタイムでアクセスできるようになる。特に、日本の顧客は、世界の動向や競合他社の状況に対する関心が高いので、われわれが提供するサービスとの親和性が高いと考えている。

――ネプコンに初出展されました。その狙いを、2024年における日本での事業戦略と併せてお聞かせください。

Gonnerman氏 日本でビジネスを拡大するには、日本企業との接点を強化し、「FWWが出荷したものは信頼できる」というイメージを確立していくことが重要だ。日本の顧客は、海外に比べて品質への要求が非常に高く、信頼関係の構築が欠かせない。ネプコン2024への出展も、日本の顧客との接点を強化するという狙いがある。

FWWのネプコン2024ブース FWWのネプコン2024ブース[クリックで拡大]
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.