世界最大規模のパワーエレクトロニクス展示会「PCIM Europe 2024」が、ドイツ・ニュルンベルクで開幕。33カ国以上から集まった620以上の企業/団体が、パワーエレクトロニクス分野の最新技術やイノベーションを紹介している。
世界最大規模のパワーエレクトロニクス展示会「PCIM Europe 2024」が、ドイツ・ニュルンベルクで開幕した。会期は2024年6月11〜13日で、33カ国以上から集まった620以上の企業/団体が過去最大となる3万8000m2の展示エリアに並び、パワーエレクトロニクス分野の最新技術やイノベーションを紹介している。
出展者数も620以上と、2023年の507から大きく増加し過去最高を更新した。出展者はInfineon TechnologiesやSTMicroelectronics、Robert Boschをはじめとした欧州勢はもちろん、onsemiやWolfspeed、Efficient Power Conversionといった米国企業など世界各国から出展。三菱電機や東芝、ローム、富士電機など、日系企業も多く参加している。出展者のうち60%はドイツ外からの出展。出展者数は中国、ドイツ、台湾、米国が上位を占めている。
今回のPCIM Europeでも引き続きEV(電気自動車)やエネルギー貯蔵は大きなテーマとなっていて、SiC(炭化ケイ素)をはじめとしたワイドバンドギャップ(WBG)パワー半導体に関する新製品/技術の発表も目立つ。
また、生成AI(人工知能)ブームで急速に拡大するAI関連市場にも焦点が当てられていて、初日にはSiemensのコアテクノロジー&センターオブコンピテンスパワーエレクトロニクスの責任者であるRolf Hellinger氏が「AI between Hype and Industrial-Grade(AIはハイプと産業グレードの間にある)」と題して講演。ブースでもInfineonやonsemiなどの大手をはじめ、さまざまな企業がAIサーバ用電源向けなどの新製品/技術を紹介している。
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