SK hynixは、韓国・龍仁市に構築される「龍仁半導体クラスタ」での第1工場および関連施設建設に約9兆4000億ウォン(約68億米ドル/約1兆290億円)を投資すると決定した。HBMをはじめとする次世代DRAMを生産する。
SK hynixは2024年7月26日(韓国時間)、韓国・龍仁市に構築される「龍仁半導体クラスタ」での第1工場および関連施設建設に約9兆4000億ウォン(約68億米ドル/約1兆290億円)を投資することを決定した、と発表した。同工場では、AI(人工知能)用メモリの代表格であるHBM(広帯域幅メモリ)をはじめとする次世代DRAMを生産する。また、市場の需要に合わせ他の製品の生産も準備する予定だという。
SK hynixは、龍仁クラスタに今回の第1工場を含め計4工場を建設する計画で、「第1工場の建設後、残りの3工場を順次完成させ、龍仁クラスタを『グローバルAI半導体生産拠点』に成長させることを目指す」と説明している。
第1工場は2025年3月に着工し、2027年5月に完成する予定。今回発表の投資額は第1工場ととも、事業支援施設や補助施設、福利厚生施設などクラスタの初期運営に必要な各種建設費も含む。
また、同社は中小企業の技術開発/実証/評価をサポートする「ミニファブ」も建設予定。同施設は300mmウエハーの加工装置を備え、半導体材料および部品、装置の実証を行う研究施設で、「ミニファブを通じて、中小企業のパートナーに生産現場に近い環境を提供することで、技術的な完成度を可能な限り高められるようにする」と説明している。
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