ソニーの業績を左右するApple。その影響力には毎回驚きます。
この記事は、2024年11月14日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。
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スマートフォン市場は2023年、前年比3.2%減の11億7000万台(調査会社IDC発表)と、過去10年で最低の出荷台数にまで落ち込んでいました。ただ、市場は2023年後半から緩やかな回復を続けていて、IDCによると、2024年第3四半期は前年同期比4.0%増の3億1610万台に拡大、5四半期連続で成長を続けています。
IDCによれば2024年第3四半期(7〜9月)の成長をけん引したのは中国メーカーとAppleで、「Appleは旧モデルの強い需要と、同年9月に発売したiPhone 16のラインアップに後押しされ、同四半期の出荷台数が前年同期比3.5%増加した」と説明。IDCはさらに、Apple Intelligence対応モデルへの買い替え需要も期待できることから「今後のホリデーシーズンも成長を続けるだろう」と予測しています。
そんな中で2024年11月8日、ソニーグループが発表したイメージング&センシングソリューション(I&SS)分野の2024年度第2四半期(2024年7〜9月)業績は、売上高が第2四半期として過去最高となる前年同期比32%増の5356億円、営業利益は同99%増の924億円とそれぞれ大幅増という結果で、同社は、「センサーサイズの大判化に伴う単価上昇と『大手顧客』の新製品に向けたイメージセンサーの順調な出荷により大幅に伸長した」とその好調ぶりを強調していました。
だからこそ今回サプライズとなったのが、通期見通しの下方修正の発表です。
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