自動車の電動化トレンドが加速する中で、位置センサーのニーズが高まっている。磁気位置センサーの開発に注力するams OSRAMに、同社製品の特徴について聞いた。
自動車の電動化トレンドが加速する昨今、位置センサーのニーズが高まっている。自動車における位置センサーの用途は、ブレーキアクチュエーターや電気自動車(EV)のトラクションモーターの制御、ステアバイワイヤシステムの角度位置検出、アクティブペダルの位置検出など多岐にわたる。
位置センサーの中でも、磁気位置センサーの開発に注力するのがams OSRAMだ。同社全社売上高の50%以上を車載向けが占め、磁気位置センサーも車載用製品を多くそろえている。同社の磁気位置センサーの特徴について、ams OSRAM ジャパン リージョナルマーケティングディレクターの本多剛氏、同社 グローバルセミコンダクタセールス 営業技術部 シニアアプリケーションエンジニアの大河裕二氏に聞いた。
ams OSRAMの磁気位置センサーは、シリコン(Si)のホール素子を4つ用いたものだ。径方向着磁のディスク磁石の回転をホール素子が検出すると、そこから出力されるサイン/コサインの回転角信号を絶対角度に換算する。同時に磁場強度も検出し、その強弱に応じてホール素子の感度を自動調整するため、ユーザーは磁石の可逆減磁やギャップ変動に対する調整なしに使用できる。なお、センサーモジュールと信号処理回路は同一チップ上に集積されている。
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