Pulaxは「第39回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展-」にて、液体レンズを搭載したグローバルシャッター式小型カメラを紹介した。レンズ前面から5cm以上離れていれば無限遠までフォーカス調整が可能だ。
Pulaxは「第39回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展-」(2025年1月22〜24日、東京ビッグサイト)に出展し、液体レンズを搭載したグローバルシャッター式小型カメラを紹介した。
Pulaxは、東京都府中市を拠点に電子機器の受託開発やプリント基板の設計を手掛けるメーカーだ。
今回展示したカメラは液体レンズを搭載したもの。液体レンズは導電性液体と導電性基板、絶縁性液滴を組み合わせていて、電圧を印加することで形状が変化しフォーカスを調整できる仕組みだ。レンズ前面から5cm以上離れていれば、無限遠までフォーカス調整が可能だという。
通常のカメラではフォーカス調整はモーターを用いて行うが、液体レンズは電圧を印加すると同時に形状が変化するので、モーターよりも高速なピント調整が実現する。また、液体レンズはモーターと違い摩耗しないため耐久性も向上するという。部品数が少ないことで小型化にも貢献していて、同製品のヘッド部は直径18mm×奥行63.5mmと印鑑程度のサイズだ。モーターによる振動もないため、振動の影響を受けやすい用途にも適するという。
ブースでは高さが異なる4点にミニカーなどを置いて真上から撮影し、高速で1点ずつフォーカスを合わせていくデモを紹介していた。
同製品は無限遠までフォーカスを調整できることから、建築現場などで奥行きのある対象をモニタリングする際に利用できるという。
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