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ソフトバンクGがAI半導体設計のAmpereを65億ドルで買収へ「Armの設計力を補完」

ソフトバンクグループが同社子会社であるSilver Bands 6を通じ、Armベースのサーバ向け半導体設計を手掛ける米国Ampere Computing Holdingsを買収する。買収総額は総額65億米ドル(約9730億円)で、2025年後半の買収完了を見込む。

» 2025年03月21日 16時09分 公開
[永山準EE Times Japan]

 ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンクG)は2025年3月20日、同社子会社であるSilver Bands 6を通じ、Armベースのサーバ向け半導体設計を手掛ける米国Ampere Computing Holdings(以下、Ampere)を買収すると発表した。同月19日(米国時間)にAmpereおよび同社の特定の持分保有者と合意した。買収総額は総額65億米ドル(約9730億円)で、2025年後半の買収完了を見込む。

 Ampereは、2017年9月、Intelの元社長であるRenee J. James氏が創業した企業で、次世代クラウドコンピューティングやAIワークロード向けに特化した高性能でエネルギー効率に優れたArmベースのプロセッサを設計している。現在、約1000人の半導体エンジニアを抱えていて、ソフトバンクGは今回の発表の中で、「その素晴らしい技術開発力により、Ampereは、今後の成長市場において重要な役割を果たすと見込んでいる」と述べている。

 Ampereは、ソフトバンクGのグループ企業、投資先、取引先を含む広範なエコシステムと連携していく見込み。今回の買収に伴う戦略的な連携によって、同じくソフトバンクG子会社のArm Holdings(以下、Arm)の設計力を補完し、「ARMベースのチップの開発およびテープアウトで実績を持つAmpereの専門知識を統合することが可能になる」(ソフトバンクG)としている。

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