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国内ディスプレイ市場に漂う寂寥感電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

寂しいですが、シャープやジャパンディスプレイの今後を見守りたいと思います。

» 2025年05月19日 12時40分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 この記事は、2025年5月19日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。

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国内ディスプレイ市場に漂う寂寥感

 シャープは2025年5月12日、亀山第2工場(三重県亀山市)を鴻海精密工業(以下、鴻海)に譲渡すると発表しました。言わずと知れた「世界の亀山モデル」を生産していた工場です。日本を代表する俳優が「目の付けどころがシャープでしょ」と言うCMの印象が強いですが、あれは一体いつのことだったのかと調べてみたら、既に20年前のことでした。

 液晶TVではまさに「時代の寵児」であった亀山モデルですが、亀山工場の黄金時代は長く続かず、リーマン・ショックや、韓国、中国のディスプレイメーカーの急速な台頭により、低迷の一途をたどりました。2009年には、液晶パネルの生産会社としてシャープディスプレイプロダクト(2012年に堺ディスプレイプロダクト/SDPに名称変更)が設立され、約3800億円を投資して建設された堺工場(大阪府堺市)が稼働を開始。液晶パネルの主力工場は亀山から堺へと移りました。

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