太陽ホールディングスと、同社の子会社でエレクトロニクス事業を担う太陽インキ製造は、エレクトロニクス事業の戦略と新製品である次世代放熱ペースト材料についての説明会を開催した。
太陽ホールディングス(以下、太陽HD)と、同社の子会社でエレクトロニクス事業を担う太陽インキ製造は2025年5月20日、記者説明会を開催し、エレクトロニクス事業の戦略や新製品である次世代放熱ペースト材料について説明した。
太陽HDのエレクトロニクス事業の2024年度売上高は817億円で、うち96%は海外での売り上げだった。売上高が最も多いのは中国(479億円/全体の59%)で、韓国(147億円/18%)と台湾(81億円/10%)が続く。
同社はプリント基板(PCB)用部材をはじめとする電子部品用化学品部材の開発/製造、販売を手掛けていて、主力製品はソルダーレジストだ。富士キメラ総研の2024年の調査によると、ソルダーレジストの世界シェアは1位だったという。
PCB市場は、今後6年間で年平均6%の成長が見込まれる。太陽HDは今後、ソルダーレジスト関連技術を新規市場にも展開しながら新製品や新規事業の立ち上げも行い、持続的な成長を目指す。現在、売上高の7.6%程度を研究開発費に充てていて、2024年4月には技術開発センター「InnoValley(イノヴァリー)」も開設した。
InnoValleyは太陽HD初の技術開発センターだ。地上6階建て、延床面積1万400m2で、ラボエリアとオフィスエリアからなる。最先端設備の導入やコミュニケーションが活発化する施設内構造によって研究開発の加速を狙う。
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