イスラエルproteanTecsは、2nmプロセスノードに対応したVDDコア専用LVTS(Local Voltage and Thermal Sensor)を発表した。高い精度と統合性を実現した電圧・温度センサーとして、次世代AIやクラウド、自動車などの用途に提案していく。
イスラエルproteanTecsは2025年9月、2nmプロセスノードに対応したVDDコア専用LVTS(Local Voltage and Thermal Sensor)を発表した。高い精度と統合性を実現した電圧・温度センサーとして、次世代AIやクラウド、自動車などの用途に提案していく。
先端エレクトロニクス分野においては、半導体デバイスにおける発熱や電圧変動を高い精度で監視し、システムの品質や信頼性を高めるための対策が求められる。ところが、プロセスノードが2nm以下の技術領域では、従来のダイオードベースやリングオシレーター方式によるセンサーだと、測定精度や統合性などの点で課題となっていた。
新たに開発したLVTSは、「GAA(Gate All Around)ベース設計として初となる低電圧コアトランジスタを採用した」という。これにより、温度精度±1.0℃、電圧精度±1.5%を実現した。
proteanTecsはこれまで、5nmおよび3nmのプロセスノードでLVTSのシリコン実証を終えており、今回は2nmにも対応した。新製品は2つのバリエーションを用意した。1つは外部電圧測定を追加することで、測定可能な電圧範囲を0Vまで拡張したタイプ。もう1つは、極小リモート温度センサーを搭載することで、ホットスポット温度測定のハブとして機能するタイプである。
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