図7は2025年9月前半の3nmモバイルプロセッサの比較である。Appleがちょうど「A19」プロセッサを発表したのであくまでも9月前半とする。凸凹はあるもののXiaomi XRING O1はほぼ横並びの関係となっている。Xiaomiは既に次世代のXRING O2を開発中との情報もあるので、2026年にはぜひ本コラムのアップデートを行いたい。
図8は2022年のXiaomiのカメラAIプロセッサ「Surge C2」の様子である。Xiaomiは2017年に自社開発のスマートフォン向けプロセッサ「Surge S1」を製品化し、当時のエントリースマートフォンに搭載した。しかしSurge S1はあくまでもコスト対策のエントリー仕様である。2022年のSurge C2は高度なカメラ処理のための専用アクセラレーターだ。Xiaomiは今回報告のXRING O1 3nmで突如、半導体自社開発を行ったわけではなく、10年近くかけて半導体開発を進めてきたわけだ。2017年のエントリー向けからスタートし、8年後にはスーパーハイエンドに至っている。Xiaomiは今後も目が離せない半導体開発メーカーの1社になっている(他にも何社もあるけど)
次回は、ドローンを3機種報告する予定です。
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